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東上野二丁目「中国料理 天水」のもやしそば

食べもの

 上野駅から永寿総合病院に行く道の、病院の少し先にその店はある。パッと見では薄暗くて営業しているかどうか分からないが、昼時に行くとちゃんと開いている。のぼりと店構えのテンションがまるでかみ合っていないのがとてもチャーミングだ。

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 おすすめはハンチャンラーメンともやしそば。今日はもやしそばを食べることにする。

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 この暖簾である。父親がこんな柄のトランクスをはいていたような気がする。

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 中に入ると、一列のカウンターにスツールが8脚くらい並んでいる。カウンター背後の板張りの壁に窓はあるが、隣の建物が近すぎて外の光はほとんど入らない。先客は4人。みんなスーツ姿か会社の名前入りの作業着かで、この辺りで仕事しているのだろう。

 厨房にはおじいちゃんと呼ぶのがよさそうな店主が一人。椅子を引きながら「もやしそばお願いします」と言うと、「はいもやしそば一丁」と声をかけた。厨房に他に誰がいるわけでもないが、これがルーチンなのだろう。

 厨房の奥の角に置かれた液晶テレビに映るNHK総合を見ながら待つこと数分、もやしそばが出てきた。 f:id:azmin:20170217123534j:plain

 醤油スープの上に炒め野菜のあんが乗っている。うまそう! いただきます! と勢いづいて麺をすすると、あんがとても熱い。慎重にいかないと火傷する。ここでお水がセルフであることに気づく。

 もやしそばに肉は入っていない。もやし、キャベツ、人参、きくらげ、あとは細めの麺ばかりである。鶏ガラのクラシックな醤油スープと合わさって優しい味になる。しかも野菜炒めにとろみがついているせいか冷めにくいので、食べているうちにだんだん汗ばんでくる。

 食べ終わる頃にはすっかり体が温まり、「上着は着なくていいか」とコートを抱えて席を立った。ごちそうさま、と店主にお代を渡すと、「すいませんね、どうもね!」と店主は応じた。すいません、なんて言われるようなことは無かったと思うんだけど、言わずにはいられないんだろうなあ。