奈良の鹿寄せに行ってきました
ナチュラルホルンを吹くとその音色に誘われて愛らしい鹿が集まってきます。
奈良の鹿寄せ。ホルンを吹くと鹿が地平線の向うにぽつぽつと現れ、数を増やしながらだんだんとその姿が大きくなってくると聞いてから、ずっと見てみたいと思っていた。2年前の2月にも鹿寄せを目当てに奈良を訪れたが、生憎と鹿寄せが休みの日でたいへん悔しい思いをした。先月の終わりに関西旅行を企て、ようやく鹿寄せを見に行くことができた。
奈良の鹿愛護会の方の説明によれば、鹿寄せはホルンの音色を聞いて集まってきた鹿に、どんぐりを振る舞うイベントであるそうだ。鹿もただでは動かないし、人間もドライに食べ物で釣りにいく距離感がいい。今年の鹿寄せは2/11に始まっていて、2月の終わりにもなると鹿のほうもどんぐりがもらえると分かり、あらかじめ集まっているという。
愛護会の方がホルンを吹いているそばでたむろしているのは、フライングしている鹿たちだ。ほかの鹿は奥の森の中から出てくるということで目を凝らしていると、1分も経たないうちに鹿が現れた。
けっこう勢いよく走って飛び出してくる。「だんだんとその姿が大きくなってくる」というイメージは間違いだった。
みんな走ってくる。
どんどん出てくる。
鹿が集まったら、どんぐりタイムが始まる。ホルンを籠に持ち替えて、畑に肥料でも撒くようにどんぐりを振る舞う。鹿の頭にどんぐりが当たろうがもはや気にしていないようだ。鹿たちも思い思いに近くの地面に落ちたどんぐりを食べている。
鹿は賢いので、中には直接籠を狙うヤツも現れる。
ここまで正味10分ぐらいのイベントだが、当初のイメージも裏切られて、はるばる東京から見に行った甲斐があったと思っている。今年の冬の鹿寄せは残念ながらもう終わってしまったが、夏の鹿寄せもあるそうなので、気になる向きはぜひともチェックされたい。夏は子鹿も集まってくるそうですよ。